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【超入門】バイブコーディング(Vibe Coding)とは?非エンジニア必見!AIと一緒に業務効率化を図る方法

チームで話し合っている様子

この記事でわかること
・ バイブコーディング(Vibe Coding)とは何か
・ 非エンジニアでも始められる理由
・ はじめの一歩の踏み出し方

毎日繰り返されるデータ入力や集計作業。
複数のExcelファイルやシステムを見比べてコピー&ペースト。
週末には、数字を拾い集めて定型の報告書作り…。

「この作業、もっと効率的にならないだろうか?」
「本来もっと時間をかけるべき、企画や分析といったコア業務に集中したい」

多くの方が、そんなもどかしさを感じながら日々の業務に取り組んでいるのではないでしょうか。

では、もしあなたが、そうした面倒な定型作業をAIと一緒に自動化できるとしたら?
そのためのカギとなるのが、専門知識がなくても業務効率化を実現できる新しいスキル 「バイブコーディング(Vibe Coding)」 です。
この記事では、AIをあなたの「頼れる相棒」に変え、日々の業務を劇的に効率化する新発想スキルの「バイブコーディング」の全体像を初心者にも分かりやすく解説します。

目次

バイブコーディングはAI時代の業務効率化スキル

業務の生産性を高めたい。けれど、人手も時間もスキルも足りない──。
そんな中小企業や現場担当者の悩みを解決する、新しい選択肢がバイブコーディングです。

バイブコーディングとは、AIと人が“対話”をしながら一緒に業務改善の仕組みをつくっていくスキル。
コードを書く力よりも、自分の仕事を理解してAIに伝える力が重視されるため、非エンジニアでもすぐに始められるのが特徴です。

データ整理、帳票作成、タスク自動化など、これまで「めんどうだけど仕方ない」と思っていた作業をAIと共に効率化していく。そんな『現場で使える開発スキル』として、いま注目されているのがバイブコーディングです。

とてもざっくり解説すると、ChatGPTなどの生成AIを「検索や文章作成のツール」として使うのではなく、「一緒に考え、動かすパートナーとして使う手法(スキル)」のことを指します。

もう挫折しない!プログラミングの新しいカタチ

「コーディング」や「プログラミング」と聞くと、英語のような難しいコードを延々と打ち込む…そんな、いかにも専門職というイメージが湧く方も多いのではないでしょうか。
しかし、AIと一緒に開発する『バイブコーディング』という新しいスタイルでは、その常識が変わりつつあります。

バイブコーディングは、キーボードに向かって一人で黙々とコードを書くのではなく、AIに話しかけるように要望を伝えて必要なコードや処理を対話の中で作っていくのが大きな特徴です。

つまり、「コードが書けないからムリ…」という考えは、もう過去のもの。
これまでプログラミングに挫折してきた方でも、感覚的なやり取りで開発が進む時代が到来しています。

専門知識より「対話力」と「課題発見力」が主役のスキル

「AIと一緒に開発する」と聞くと、「とはいえ、ある程度はプログラミングができないと難しいのでは?」と感じるかもしれません。

たしかに従来の開発スタイルでは専門知識が必要とされてきましたし、コーディングスキルがあるに越したことはありません。
しかしバイブコーディングにおいて必要なのは、コードの知識よりも「自分の困っていることを言葉で伝える力」と「業務の中にある課題を見つけ出す視点」です。

たとえば

毎月の売上データを自動でグラフ化したい

Excelの複数ファイルをまとめて処理したい

請求書を自動で作成できないかな?

このような、日々の業務の中で感じる「小さな面倒」や「繰り返し作業」はありませんか?
そんな時こそバイブコーディングの出番です。

AIに対して「何をしたいのか」をざっくりでも伝えることができれば、AIが候補となる処理やコードを提案してくれます。
あとは会話でやり取りしながら、自分の仕事に合う形に少しずつ調整していくだけ。

バイブコーディングは、「技術がある人」よりも「現場を理解している人」こそが、そのスキルを有効活用できるんです。

バイブコーディングの基本は「コードを書く」のではなく「AIに依頼する」

従来のプログラミングでは、「コードを書く力」=スキルの中心でした。しかしバイブコーディングでは、その役割をAIに任せるのが基本です。
コーダーがやるべきことは、「何をしたいのか」を言葉で伝えること。
AIと一緒に少しずつ形にしていく、この対話型の開発プロセスこそがバイブコーディングの核です。

ここでは、実際にどうやって進めていくのかを、3つのステップでご紹介します。

Step 1. 目的を「曖昧な言葉」でいいのでAIに伝える

バイブコーディングは、難しい専門用語や正確な指示から始める必要はありません。
完璧な指示ではなく、まずは「こうしたい」というイメージを言葉にすることから始まります。

明確な仕様がなくても、AIはあいまいな要望からヒントをくみ取ってくれるので大丈夫。
対話を通じて少しずつ内容を深めていくことで、形になるスピードが上がります。

Step 2. AIの返答をもとに「少しずつ」具体的にする

AIにざっくりした要望を伝えると、それに対する「たたき台」のような提案が返ってきます。
この返答をもとに、「ここは合っている」「これは違うかも」と感じたことをフィードバックしていきましょう。

たとえば「この処理はもう少しシンプルにしたい」「この部分は別の条件で動かしたい」など、思ったことをそのまま返すだけでOK。このやり取りを通して最初はぼんやりしていたアイデアが、少しずつ「自分の業務に適した形」になっていきます。

ですが、大切なのは一発で正解を出すことではなく、AIとの会話を通じて解像度を上げていくこと。
この対話の積み重ねこそが、バイブコーディングの醍醐味です。

Step 3. 対話と試行錯誤を繰り返し、完成に近づける

AIとのやり取りは、1回で完璧な答えが出るとは限りません。でも、それでOK。
むしろ何度かやり取りを繰り返す中で、自然とちょうどいい形に近づいていくのがバイブコーディングのスタイルです。

最初はうまくいかなくても、「ここは動いたけど、この部分がまだ微妙」「別のやり方はある?」と会話を続けていけば、
AIはその都度、コードや処理のパターンを柔軟に提案してくれます。

この「試して → 直して → また試す」の流れは、従来の開発よりもスピーディかつ柔軟。
エラーの原因を調査したり、コードを修正してコンパイルしなおす必要はありません。AIとの対話だけでどんどん進められます。

簡単なサンプル例(テーマ:CSVファイルの集計)

「毎月の売上CSVを集計して、月ごとの合計を出したい」
そんな日常業務の一コマも、AIとのやり取りでここまでスムーズに進みます。

以下は、AIとの対話を通じて目的を少しずつ形にしていくバイブコーディングの一例です。

ユーザー

毎月の売上CSVを集計して、月ごとの合計を出したいです。

生成AI

了解しました。
売上データには「日付」と「金額」の列がありますか?
Pythonでpandasを使う方法がおすすめです。

ユーザー

「日付」と「金額」はあります!
でもPythonは触ったことがなくて…。

生成AI

では、初心者向けにやさしく書いたスクリプトを用意しますね。
以下のコードをコピペして、Google Colabで実行できます。

ユーザー

Google Colabとはなんですか?

生成AI

Google Colabについて説明しますね。
Google Colabとは…

このサンプルのように、バイブコーディングは一度で正解にたどり着く必要はありません。

むしろAIとの対話を通じて業務や考えが整理されていく過程こそが、大きな価値
対話を重ねることで「あ、ここも自動化できるかも」「この作業、もっと楽にできるかも」と、自分でも気づいていなかった業務の無駄や改善ポイントなど、思いがけない気づきが得られることも。

バイブコーディングに取り組むことで、「仕事の進め方そのもの」を見直すきっかけにもなるかもしれません。

なぜバイブコーディング非エンジニア最強の武器になるのか

これまで「開発」や「自動化」は、一部のエンジニアだけの領域だと思われてきました。
でも今は、AIとの対話だけで「コードを書かずに実現する力」を持てる時代になっています。

特に非エンジニアにとって、バイブコーディングはただの時短テクニックではありません。
「やりたいことをかたちにできる、新しいスキル」として、大きな武器になる可能性を秘めています。

バイブコーディングが『今こそ身に付けるべきスキル』として注目される背景には、テクノロジーと環境の進化という2つの大きな変化があります。

理由1:生成AIの劇的な進化で「AIとの対話」が実用的になった

現代の生成AIは、日本語での対話だけでコードを書いたり直したりすることができるほど、驚くほどの進化を遂げています。

こちらの伝え方が多少あいまいでもAIはその意図をくみ取って対応してくれるので、以前なら専門的な知識がなければ進まなかった作業も、今では「わかる範囲で伝える」だけでスタートできるようになったのです。

この変化によって、「開発は一部の人だけのもの」という常識が、少しずつ変わり始めています。

理由2:「とりあえず触ってみる」が誰でもできる時代に

これまでのプログラミングといえば、開発用のツールをインストールしたり、環境を整えたり…始めるまでの準備に多くの時間と専門知識が必要でした。
「自動化に挑戦してみたい」と思っても、最初の壁が高すぎて諦めてしまった方も多いのではないでしょうか。

しかし今は、ChatGPT や Claude のような生成AIを使えばブラウザだけで簡単に試せる時代。PCに何かをインストールする必要もなく、難しい設定も不要です。

「まずは触ってみる」
そのはじめの一歩が、誰にでも踏み出せるようになりました。

バイブコーディングを始めるための「最初の一歩」

「バイブコーディングを試してみたいけど、何から始めればいいの?」
そう思ったあなたがまずやるべきことは、『開発』でも『コードを書くこと』でもありません。

最初の一歩は、生成AIに話しかけてみること。
たったそれだけです!

ここで重要なのは、「ちゃんとした質問をしなきゃ」「技術的に正確に伝えなきゃ」と構える必要はないということ。
むしろ、「何ができるかよくわからないけど、ちょっと相談してみたい」くらいのよちよちスタートでOKなんです。

次のステップでは、話しかけ方のコツや、最初に試すおすすめの方法をご紹介していきます。

生成AIで「壁打ち」の練習をしてみよう

まずは、生成AIにちょっとした相談をしてみることから始めましょう。
テーマはなんでもかまいません。日々の仕事で感じている「面倒なこと」「効率化できたら嬉しいこと」を、そのまま会話するように話しかけてみてください。

このやり取りを通じて、「AIと対話しながら考えを整理する」ことが少しずつ身についていきます。
これこそが、バイブコーディングの第一歩です。

「面倒な作業リスト」を作成してみよう

次にやりたいのは、あなたの仕事の中で「面倒だな」と感じている作業を書き出してみること。
小さなことでも構いません。「毎月の数字入力」「資料のフォーマット調整」など、ちょっとしたストレスの種を可視化しましょう。

それを生成AIにそのまま相談してみるだけで、「これ、意外と自動化できるかも!」という発見が生まれます。

まとめ

今回はバイブコーディングの入り口として、「AIとどう向き合うか」「最初にやってみること」をご紹介しました。

バイブコーディングは、専門的な知識がなくても自分の困りごとや「こうしたいな」を言葉にすることから始められる、新しいスキルです。

ただ、ここまで読んで「結局、普通にChatGPTを使うのと何が違うの?」と感じた方もいるかもしれません。
その疑問はもっともで、バイブコーディングの特徴や活用のコツは、実際の具体的な使い方を知ってこそ伝わる部分も多くあります。

今後の記事ではより具体的にツールの使い方や、進め方のイメージをご紹介していきます。
やさしく丁寧に解説していきますので、ぜひあわせてご覧ください!

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