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【情シスアウトソース完全ガイド】中小企業の情シス担当者が知っておくべき!業務負荷軽減だけじゃない、情シスアウトソースの5つのメリット

情シスアウトソーシングのイメージ

この記事でわかること

・ 情シス業務が「なんでも担当」になりがちな理由
・ 中小企業で注目される、情シスアウトソースの仕組み
・ 導入することで得られる5つのメリット
・ アウトソースを検討する際に考えるべきポイント

日々のトラブル対応や、突発的なIT課題への対処。
本来の業務に集中したくても、気づけば頼られすぎる情シスになっていませんか?

そうした悩みを抱える企業の間で、近年注目されているのが「情シス業務のアウトソース」です。

とはいえ、「自社に合うのか?」「頼りすぎるのは不安」と感じている方も少なくありません。
この記事では、単なる業務軽減にとどまらない情シスアウトソースの5つのメリットをわかりやすくご紹介します。

目次

気づけば情シス業務が『なんでも担当』になっていませんか?

中小企業の情シス担当者を取り巻く環境は、ここ数年で急速に複雑化しています。
本来はITの仕組みづくりや改善に注力したいのに、いつの間にか社内の「困った」に対応するだけで1日が終わってしまう。
パソコンや会議ツール、ネットワークの不具合など、日々のちょっとしたトラブルが集中しがちです。

気づけば社内のITに関するあらゆる相談が集まり、『なんでも情シス』状態に陥ってしまう
そんな状況に、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

トラブル対応ばかりで改善に時間が取れない

PCが動かない
Zoomの音が出ない
メールが届かない
プリンターが動かない

「社内からのちょっとした問い合わせに対応していると、いつの間にか1日が終わっていた」

そんな経験はありませんか?
このような日々のトラブル対応は即対応が求められる一方で、本来注力すべき仕組みづくりやIT改善の時間を圧迫しがちです。
結果として、『今起きている問題』に対応するだけで精一杯。
将来を見据えた取り組みまで手が回らない、という声も多く聞かれます。

IT担当がひとり or 兼任状態で負担が慢性化

中小企業では専任の情報システム担当を置くこと自体が難しいケースも多く、いわゆる「ひとり情シス」や「ゼロ情シス(兼任情シス)」と呼ばれる体制が多くみられます。

たとえば経理や総務の担当者が「パソコンに詳しいから」という理由で、本来の業務に加えて社内のIT対応も兼務している──あなたの会社にも、そんな状況はないでしょうか?

しかしこのような体制が長く続くと、人手不足のなかで多様な業務をこなさなければならないことから、慢性的な負担を生みやすくなります。
さらに、属人化・対応遅延・情報共有の不足といった組織全体に影響するリスクも生じがちです。

「とりあえずこの人に聞けば何とかなる」「その設定は○○さんしか分からない」といった状態が続くと、万が一のときに対応できる人がいないという深刻なリスクに繋がってしまいます。

こうした声が増えているからこそ、いまアウトソースが注目されている

IT環境が高度化・複雑化する一方で、情シスの体制は変わらず。
結果として、「このままでは回らない」と感じながらも改善まで手が回らない…そんな悩みを抱える企業が、外部の力を取り入れ始めています。
実はそれほど大がかりな準備をしなくても始められることから、導入に踏み出す企業が少しずつ増えています。

日々のトラブル対応で手いっぱい…
そんな状況をどう整理すればいいか、一緒に考えてみませんか?

情シスアウトソースはどんな仕組みなのか

「情シス業務のアウトソース」と聞くと、すべてを任せなければならない、費用がかさむ——そんなイメージを持つ方も少なくありません。
しかし実際には、それぞれのニーズに合わせて選べる柔軟な委託スタイルが主流である、中小企業でも無理なく導入しやすい仕組みになっています。
この章では、情シスアウトソースの基本的な仕組みと、なぜ導入しやすいと感じられているのかをわかりやすく解説します。

「丸投げ」ではなく、「必要な部分だけ頼れる」サービス

情シスアウトソースは、すべてを外注するサービスではありません。

多くの企業が利用しているのは、PCセットアップやアカウント管理、社員からの問い合わせ対応など、『特定の業務だけを切り出して任せる』形です。
社内で手が回らない部分や、専門性が求められるところだけを任せられるため、「本当に必要な範囲」だけをアウトソースできます。
この部分委託型だからこそ、中小企業でも無理なく活用できるのが大きな特徴です。

スポット対応・定額契約など、柔軟な活用スタイル

アウトソースは契約形態も企業に合わせて柔軟に設計されているため、一時的なスポット対応も可能です。
反対に、日々の問い合わせ対応を月額で継続的に任せたいといった定額契約型のサポートもあり、状況に応じて選ぶことができます。
このように、必要なときに必要な分だけ頼める柔軟さが、多くの企業にとって導入しやすいポイントとなっています。

スモールスタートできるから導入しやすい

アウトソースは、大規模な外注ではなく、必要な業務だけを柔軟に任せられる『部分委託』のスタイルが主流です。
実際に導入している多くの企業では、自社の体制に合わせてスモールスタートし「PCの初期設定だけ」「クラウド設定の支援だけ」など、限定的な範囲から利用を始めています。

その結果、担当者の負担が軽減されるだけでなく、業務の可視化や整理にもつながったというケースも見られます。
また、『外注』というよりも、『社外のITパートナー』として伴走してくれる存在であることから、無理なく継続利用しやすい点も導入の後押しとなっているようです。

導入の形は企業ごとにさまざま。
「うちにはどう活用できそうか」を一緒に整理するところから始められます。

中小企業が注目する5つのメリットとは?

情シスアウトソースは、単に“業務の一部を外注する”だけのものではありません。
特に人手が限られる中小企業にとっては、業務の属人化・トラブル対応・DX推進など、日々の課題に現実的に向き合える手段としても注目されています。
この章では、実際に多くの企業が感じている5つの導入メリットをご紹介します。

1. 属人化リスクの軽減

「この設定、あの人しかわからない…」をなくす体制に

ITまわりの設定や運用を特定の担当者だけが把握していると、異動や退職が発生したときに大きなリスクにつながります。
アウトソースを導入することで、業務のナレッジや手順を共有・標準化しながら、社外にも情報を持っておける体制に。
属人化を防ぎ「誰が担当でも回る仕組み」を整える第一歩になります。

2. ITトラブル対応が安定して業務も止まらない

情シスが不在でも一定の対応レベルを維持できる

PCが動かない、ネットに接続できない、メールが届かない…
これらの日常的なITトラブルは業務を止めるだけでなく、対応する情シス担当者にも大きな負担になります。
アウトソースを活用すれば、社内に担当者がいない時間帯でもリモートで一定の対応を受けられる体制の構築可能。
現場からの「すぐに聞ける安心感」も高まり、ITに関する不安が大幅に軽減されます。

3. セキュリティやコンプライアンスへの対応力アップ

外部のプロ視点があることで、「セキュリティの死角」の見落としを防げる

IT運用に関わるリスクは年々増えており、企業規模に関係なく対策が求められる時代です。
アウトソースを活用することで、日々多くの現場に触れている『外部の視点』を取り入れられるというメリットがあります。
社内だけでは気づきにくい設定の抜けや運用のゆるみも、第三者の目が入ることで早期に気づける可能性が高まります。

情報漏えい、アカウントの不正利用、クラウド設定のミスなどのリスクを、自社だけで抱え込まずにすむ安心感も、アウトソースを選ぶ理由のひとつです。

4. DXやクラウド活用の幅が広がる

社内だけでは難しかった挑戦が現実的に

新しいツールやクラウドサービスを導入したくても、選定や設定に時間がかかったり、判断自体が難しいと感じる企業も多いはず。アウトソースを活用することで、自社の状況に合わせたツール選びや初期設定のサポート、運用設計の相談までプロに相談することが可能です。
『ちゃんと社内にフィットするDX』が実現しやすくなります。

5. 情シスが「本来の業務」に専念できる

トラブル対応の毎日から、改善提案や仕組みづくりへシフト!

いつも何かしらのトラブル対応に追われていると、IT部門が本来担うべき業務改善・仕組みづくりに時間を割けなくなります。
アウトソースで日々の負担を軽減すれば、担当者がより価値のある仕事に集中できる体制が整います。
結果として、全社的な業務効率化や情報活用が進みやすくなるでしょう。

「あの人しか知らない設定がある…」そんな属人化の兆候、ありませんか?
専門家に相談するだけでも、改善のヒントが見えてくるかもしれません。

導入するか迷ったとき考えるべきポイント

情シスアウトソースに興味はあるけれど、どのように導入を進めるべきか悩むことも多いはず。
この章では、導入を検討する際に意識したい3つの視点をご紹介します。
判断に迷ったときの整理のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

1. 「何を任せたいのか」ではなく「何に時間を使いたいか」

つい、どの業務を外注するかに目が向きがちですが、まず考えてほしいポイントは「自分たちが本来、どこに時間を使うべきか」という視点です。

たとえば、IT改善の企画・導入支援・業務全体の最適化など、未来に向けた価値のある業務に時間を割くために、何を手放すかを考えることが第一歩。
アウトソースは丸投げではなく、本来の役割に専念するための手段として捉えると、導入の判断もしやすくなります。

2. 今の体制で継続可能か冷静に見直す

目の前の業務がなんとか回っていても、その状態が1年後、2年後も持続できるとは限りません。
担当者の異動や退職、環境の変化に備える意味でも、「いまの体制が無理なく続けられるか」という視点で見直すことが大切です。

負荷やリスクを社内だけで抱え続けるのではなく、一部でも分担する選択肢を持つことが将来的な体制の安定や継続性につながります。

3. プロに相談することで社内の課題が整理されることも

「そもそも何を相談すればいいかわからない」
そんな状態でも、一度プロと話してみることで、意外な気づきや課題の整理につながることがあります。

アウトソース導入の有無にかかわらず、外部の目を通して現状を棚卸しすること自体が、社内の改善のヒントになる場合も多いというのは事実。「導入するか決めてから相談」ではなく、「考えるために相談する」というスタンスも、検討を前に進める有効な手がかりになります。

「うちも頼っていいのかな…?」と迷ったら、まずは気軽にご相談を。
話してみるだけでも意外なヒントが見つかるかもしれません。

まとめ

この記事では、情シスアウトソースを導入することで得られる5つのメリットをご紹介しました。

情シスアウトソースは業務負荷の軽減や属人化の回避、トラブル対応の安定化など、日々の業務に追われる情シス担当者が抱える悩みに応える手段です。日々の負担を少しずつ手放しながら、無理なく改善に踏み出せる方法として注目されています。

「このままで大丈夫かな」と感じたときこそ、今の体制や時間の使い方を見直すタイミングかもしれません。

情シス業務、すべて社内だけで抱え込んでいませんか?

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まずは課題の棚卸しから一緒に始めましょう。
導入の有無にかかわらず、今抱えているモヤモヤを話すだけでも
新しい選択肢や整理のヒントが見つかるかもしれません。

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