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使うほど賢くなる!?自己改善機能を搭載したAIエージェント「Hermes Agent」とは

この記事でわかること
使うほど賢くなる「Hermes Agent」の画期的な仕組み
・ ChatGPTClaude Codeとの明確な使い分け方
外部リスクを抑えて安全に運用できるセキュリティ設計

AIエージェントという言葉を、ビジネスの現場でも耳にする機会が増えました。
人間が毎回指示を出さなくても、AIが自ら考えて業務をこなす技術として急速に進化しています。
そんな中、2026年春にエンジニア界隈で大きな話題を集めているのが「Hermes Agent」という最新AIです。

この記事では、Hermes Agentの画期的な特徴や、話題になっている理由について解説します。

目次

Hermes Agentとは

いま、「あなたと一緒に成長するエージェント」というキャッチコピーのAIが注目を集めているのをご存じでしょうか。

Nous Research社によって開発されたオープンソースの「Hermes Agent(ヘルメス・エージェント)」です。
公開からわずか7週間で、GitHubという開発プラットフォームにて9万5千回以上のいいねを獲得したことでも話題です。

最大の特徴は、AIが自分自身の経験を蓄積していく仕組み。
通常のAIは、ブラウザを閉じると記憶がリセットされてしまうため、毎回同じ手順をゼロから説明しなければなりません。

一方でHermes Agentは、日をまたいでも過去のやり取りや好みを記憶し続けます。
使えば使うほど業務の文脈を深く理解し、ユーザーと阿吽の呼吸で動ける「専属のデジタル秘書」のような存在へと育っていくのです。

話題の「自己改善ループ」という仕組み

Hermes Agentがこれほど話題になっている理由は、自己改善ループと呼ばれる機能にあります。
これは、タスクをこなすたびに、AIが自ら成功パターンを学習する機能です。

AIがタスクを実行したあと、そのタスクに対して自分で結果を採点します。
うまくいった手順を「SKILL」というファイルとして、自動的に保存しておくのです。
次回、同じような指示が来た際には、その保存したスキルを読み込んで瞬時に解決します。

専門メディアの検証テストでは、構築したスキルを使うことで「新規エージェントと比較して調査タスク時間を40%短縮できた」というデータも報告されています。(出典:TokenMix.ai

また公式ページによると、自己改善ループの他にも以下のような機能が標準搭載されていると発表されています。
(※2026年4月時点)

スケジュール自動化(Cron)
日々のレポート作成やバックアップなどを自動実行

完全なブラウザ制御機能
画面を読み取り、Web検索や手作業を人間のように代行

マルチプラットフォーム連携
SlackやDiscord、Telegramなど様々なアプリから利用可能

サブエージェントの同時生成
複数のAIを同時に呼び出し、複雑な作業を分担処理

ChatGPTやClaude Codeとの比較

近年さまざまなAIツールが登場していますが、ここでは細かい特化型ツールは一旦除外し、ビジネスの基盤となるベーシックなAIを大きく3つに分類してみましょう。
それぞれ役割が異なるため、日々の業務のなかで「何を任せたいか」によって使い分けることが重要です。

AIの種類(分類)代表的なツール主な用途と得意分野
生成AI(対話型)ChatGPT など人間の質問に答えたり
壁打ちやアイデア出しを手伝う相談役
作業代行型エージェントClaude Code など自分のPC内でファイルを
直接操作して実務を代行
自立型エージェントOpenClaw
Hermes Agent など
様々なアプリに常駐し
自らの判断で自発的にタスクをこなす

ChatGPTなどの生成AIは、Web上で単発の質問や文章作成に答える形式が一般的です。
一方でClaude Codeのようなエージェントは、利用者のPC環境で直接ファイルを操作して一連の作業を代行してくれます。

対して最新のHermes Agentは、これらの自律型AIエージェントの中でも様々なアプリをまたいで常駐し、長期間にわたり独自の経験を記憶・学習しながら育っていく構造に強みがあります。

既存の自律型AI「OpenClaw」との違い

自律型エージェントと聞くと、以前当サイトでもご紹介した「OpenClaw」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし今回登場したHermes Agentは、コミュニティ型であるOpenClawとは異なるアプローチをとっています。

具体的には、HermesAgentは世界中のユーザーがスマホアプリのように作成した機能を共有しあう「オープンな仕組み」をあえて採用していません。
最大の違いは、AI自身が経験を積んで賢くなる自己学習の仕組みと、ビジネス運用を見据えたセキュリティへの配慮です。

OpenClawは誰もが自由に機能を追加できる強みがある反面、第三者のプログラムを取り込む際のセキュリティリスクが課題となっていました。
そのためHermes Agentでは、外部スキルに頼るのではなく、自らの学習から専用スキルを生成する安全な設計を採用しています。

さらに企業用途で安心なのが「AIが勝手に暴走しない仕組み」です。
AIは権限を絞った隔離環境で安全に動くだけでなく、重要なファイル操作などを実行する前には「必ず人間に実行許可を求める(承認プロセス)」が備わっています
「最後は人間がチェックできる」ため、ビジネスの現場でも安心して導入できるのが大きなメリットです。

コストについて

Hermes Agentというシステム自体は無料で公開されており、ご自身のPC(WindowsやMac、Linuxなど)にインストールして安全なローカル環境で動かすことも可能です。
さらに安価な仮想サーバーなどを利用すれば、月額1,000円ほどの維持費で、24時間365日休まず働く「専属アシスタント」として稼働させることもできます。

ただし注意点として、システムは無料でも、背後で動くAIモデル(ChatGPTやClaudeなど)のAPI利用料は別途発生します。
特に「自己改善機能」はAIが自らの実行結果を振り返り、学習や軌道修正を何度も繰り返す仕組みです。
そのため、通常のチャットAIよりもAPIトークンの消費がかなり早くなる傾向がある点には留意が必要です。
本格的に運用する際は、用途に合わせて安価なAIモデルを賢く使い分けるといった工夫が推奨されます。

直感的に使える操作性への進化

2026年4月の大型アップデートにより、非エンジニアの担当者でも扱いやすいよう操作性がさらに向上しました。
これまでのターミナルからコマンドを使った操作だけでなく、ブラウザで使える分かりやすい「Web管理画面」が追加されています。

また、スマートフォン(iPhone・Android)からの直接指示にも対応したことで、外出先や移動中からでもAIに仕事を任せることが可能となりました。
さらに、SlackやDiscordなど、16種類ものメッセージアプリからも簡単に操作できます。

普段チームで使っているチャットツールに常駐させ、メンションを飛ばして仕事を依頼するといった、より日常の業務フローに溶け込む使い方が実現しています。

まとめ

この記事では、自己改善機能を搭載した最新エージェント「Hermes Agent」について解説しました。

2026年はAIに毎回ゼロから指示を出す時代から、共に経験を積む「専用の部下(AI)」を育てるフェーズへと移行しています。
最初のネットワーク設定などにはまだ専門知識が必要ですが、今後のビジネスにおける強力な武器としてぜひ押さえておきたいツールです。

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