この記事でわかること
・ CLI・デスクトップアプリ・Web版・IDEプラグインの4環境の違いと使い分け
・ CLAUDE.mdを使ってClaude Codeに指示書を持たせる方法
・ スキルで定型作業をコマンド化して毎回の指示入力をなくす方法
・ プラグインでGmailやGoogleドライブなどの外部ツールと連携する方法
Claude Codeには、繰り返し作業をコマンドひとつで呼び出したり、プロジェクトごとの作業ルールを記憶させたりできる仕組みが用意されています。
少し設定に手をかけるだけで、毎回の指示入力が大幅に減り、作業の再現性も上がります。
もしまだ使い始めた頃と同じ使い方のままなら、もう一段階上の使い方を試してみませんか?
この記事では、Claude Codeの4つの利用環境と使い分けを整理した上で、スラッシュコマンド・スキル・CLAUDE.md・プラグインの使い方を実例つきで解説します。
※本記事の情報は2026年6月公開日時点のものです。
Claude Codeはどこで使えるのか
Claude Codeには、用途や好みに合わせて選べる4つの利用環境があります。

CLI(ターミナル)版
インストールして使うターミナル版。
最も自由度が高く、コマンドを組み合わせた自動処理や他のツールとの連携など、より高度な使い方ができます。
Git連携やMCPプラグインのフル対応もこちらが中心です。
デスクトップアプリ版
GUIで操作できるアプリ版。
複数セッションの並行管理やビジュアルなファイル差分確認など、コマンドの知識がなくても使いやすい環境です。
macOS・Windowsに対応していて、Cowork機能が使えるのはアプリ版のみです。
ダウンロードして利用します。
Web版
ブラウザやスマホからタスクを投入できるクラウド実行環境です。
GitHubリポジトリを指定するだけでAnthropicのクラウド上で処理が走るため、手元のPCへのインストールが不要です。
また、PCで始めたタスクをスマホで確認するといった使い方もできます。
現在リサーチプレビュー中の段階ですが、RoutinesなどのClaude Code管理もここから行います。
Claude Code web版 :https://claude.ai/code
IDEプラグイン
VS Code・CursorといったエディタからClaude Codeを呼び出せる拡張機能です。
開いているコードをそのまま指示に使えるため、画面を切り替えずに作業できます。
それぞれ公式の拡張機能をインストールし、Claudeアカウントでサインインするのが基本的な手順です。
環境ごとの特徴と使い分け
4つの環境はそれぞれ得意なことが異なります。
それぞれの特徴と、その環境で何ができるかをまとめていきます。
Coworkを使いたいならデスクトップアプリ版
GmailやGoogleドライブ、SlackなどとClaude CodeをつなぐCowork機能はデスクトップアプリ版のみで使えます。
コネクターを設定することで、ツールをまたいだ業務フローをAIにまるごと任せることができます。
スマホからのディスパッチ(スマホからタスクを送信して実行させる機能)もデスクトップ版の機能です。
操作はマウス中心でコマンドの知識は不要。
まずAIエージェントを体験したい方、外部ツール連携から始めたい方に向いています。
コードや自動化を本格的に使うならCLI版
CLI版は4つの環境の中で最も自由度が高く、他のツールやスクリプトと組み合わせた使い方ができます。
Git完全連携
コミット・ブランチ作成・プルリクエストの作成まで、Gitの操作をClaude Codeが直接実行できます。
デスクトップ版でもGit操作は一部できますが、CLIの方がより完全に対応しています。
コマンドラインからの直接実行
Claude Codeはチャット画面を開かずに、コマンドだけで指示を出して結果を受け取ることができます。
他のツールと組み合わせた自動処理など、より高度な使い方が可能です。
MCPプラグインのフル対応
MCP(外部ツールとAIをつなぐ仕組み)を使ったプラグイン連携はCLI版の方が対応範囲が広く、より高度な外部ツール連携が可能です。
定期実行したいなら「Scheduled」か 「Routines」
定期的にタスクを自動実行したい場合、2つのアプローチがあります。
CoworkのScheduled(スケジュール)
デスクトップアプリ版のみで使える機能です。
決まった日時や頻度でタスクを自動実行できますが、実行時にPCが起動してアプリが立ち上がっている必要があります。
GmailやGoogleドライブなどのコネクターと連動させながら、日中のPC作業に合わせて動かすような用途に向いています。
Claude CodeのRoutines(ルーティーン)
Web・デスクトップアプリ・CLIのいずれからでも作成できる機能です。
ただし、APIやGitHubイベントをトリガーにする高度な設定はWebから行います。
タスクはAnthropicのクラウド上で実行されるため、PCがオフの状態でも動き続けます。
なお、現在はリサーチプレビューでの提供で、1日あたりの実行上限がある点には注意が必要です。
外部ツールとの連携を含むフローをPC作業と連動させるならCoworkのScheduled。
PCの稼働状態に関係なく、確実に自動化したいならClaude CodeのRoutinesが向いています。
スラッシュコマンドで操作をショートカットする
CLI版でClaude Codeを起動して /(スラッシュ)と入力すると、使えるコマンドの一覧が表示されます。
以下にそのまま使えるコマンドやスキルの例を、いくつかご紹介します。
| コマンド | 何をするか |
|---|---|
/help | 使えるコマンドの一覧と説明を表示する |
/clear | これまでの会話履歴をリセットする |
/compact | 長くなった会話を要約してコンテキストを整理する |
/model | 使うAIモデルを切り替える |
/review | コードやファイルの内容をレビューする |
/debug | バグや問題の原因を調べる |
特に/compact は会話が長くなってきたときに便利なコマンドです。
Claudeはやり取りが積み重なると処理が重くなりますが、このコマンドで要約・整理することで動作を軽くできます。
はじめ何かを実行するのに少し抵抗がある場合は、まずは /help から全体像をつかんでみる、というのもおすすめです。
CLAUDE.mdで指示書を作る
CLAUDE.mdは、プロジェクトのフォルダを開くたびにClaude Codeが自動で読み込む「常時有効な指示書」です。
ここに書いた内容は、会話が始まる前からClaude Codeに伝わっています。
「丁寧な文体で書いてください」
「ファイルを変更する前に確認してください」
毎回チャットでこういったことを伝えている方は多いかもしれません。
それをCLAUDE.mdに書いておくだけで、次回から一切言わなくてよくなります。
CLAUDE.mdが読み込まれる順番
CLAUDE.mdは1つだけではなく、複数の場所に作ることができます。
Claude Codeは起動時に以下の順番でファイルを見つけ、すべてを合わせて読み込みます。
| 読み込み順 | ファイルの場所 | 内容の例 |
|---|---|---|
| 1番目 | ~/.claude/CLAUDE.md(グローバル) | 自分の文体ルール・安全ルールなど常に守ってほしいこと |
| 2番目 | プロジェクトのルートフォルダ内のCLAUDE.md | そのプロジェクト全体のルール・背景情報 |
| 3番目 | 作業中のサブフォルダ内のCLAUDE.md | 特定フォルダだけに適用したいルール |
| 4番目 | CLAUDE.local.md | 自分だけの個人設定(チームには共有しない) |
複数のファイルに同じ項目について書かれていた場合、後から読み込まれたものが優先されます。
つまり、グローバル設定より作業フォルダに近いファイルの方が優先度が高くなります。
たとえば、グローバル版に「文体は丁寧語で」と書いていても、プロジェクト内のCLAUDE.mdに「このプロジェクトはカジュアルな語調で」と書けば、そちらが優先されるということです。
「全体のデフォルト設定はグローバルに、例外はプロジェクトごとに上書き」という使い方が基本パターンです。
また、Gitを活用してチームメンバーと同じプロジェクトを共有している場合は、CLAUDE.local.md が便利です。.gitignore(Gitの管理から除外するファイルリスト)に追加しておけば、自分だけの設定を他のメンバーに影響を与えずに管理できます。

CLAUDE.mdの作り方
作業しているフォルダの直下にCLAUDE.md(拡張子前はすべて大文字)というファイルを作るだけです。
中身はMarkdown形式で書きます。
CLAUDE.mdは、3つのカテゴリを意識すると整理しやすくなります。
プロジェクトの前提情報(どんな仕事か・誰のためか):的外れな提案が減ります。
行動ルール(文体・確認フロー): Claudeが自律的に進めていい範囲が明確になります。
禁止事項(※重要): 「やってよいことの境界線」をはっきり書いておくことが意図しない操作を防ぐ一番の方法です。
以下はライター・ディレクター業務向けのサンプルです。
参考にしてみてください。
# このプロジェクトについて
- クライアント:株式会社〇〇
- 担当業務:記事の執筆・ディレクション
- 想定読者:非エンジニアの中小企業経営者・担当者
# 文章のルール
- 文体は「です・ます調」に統一する
- 専門用語を使うときは、初出時に日本語の説明を括弧でつける
例:MCP(外部ツールとAIをつなぐ仕組み)
- 英語表記のまま使わない。必ずカタカナか日本語訳を添える
# 操作のルール
- ファイルを変更する前に「変更内容と影響範囲」を必ず確認してから報告する
- メール送信・SNS投稿などの外部への送信は自動で行わない。必ず確認を求める
スキルで定型作業をコマンド化する
スキルとは
スキルは、よく使う作業手順をスラッシュコマンドとして登録できる機能です。
毎回同じ長い指示を貼り付ける作業から解放されます。
スキルを作るのはユーザー(またはClaude Codeに依頼)、呼び出すのはClaude Code自身です。
スキルに書いた説明文とユーザーの言葉が一致したとき、Claude Codeが「これを使う場面だ」と判断して自動で呼び出してくれます。
たとえば、「Googleアナリティクスのデータをチェックして、昨日のPVとトップ記事をまとめる」といった作業を毎日やっているとします。
このような複数の工程をまたぐ作業も、スキルを使えばコマンドひとつで呼び出せるようになります。

SKILL.mdの書き方
Claude Codeにやりたいことを伝えて「スキルを作って」とお願いし、登録するところまでを任せるのがベーシックですが、自分でも作成することが可能です。
SKILL.md というファイルを作って所定のフォルダに置くだけです。
なお、フォルダの名前がそのままコマンド名になりますので、重複しないわかりやすい名前を付けておくといいでしょう。
---で囲まれたフロントマター部分に名前と説明を書き、その下にClaudeへの指示を日本語で書くだけです。description に書いた内容とユーザーの言葉が一致したとき、Claudeが自動でそのスキルを呼び出してくれます。
---
name: monthly-report
description: 月次レポートの下書きを作る。「先月のまとめを作って」「月次レポートお願い」などと言われたときに使う。
---
以下の手順でレポートを作成してください。
1. 指定されたCSVファイルを読み込む
2. 対象月と前月の主要指標を比較し、増減率を計算する
3. 特に注目すべきトピックスを3点、箇条書きでまとめる
4. 経営層向けのサマリーを200字以内で書く(専門用語は使わず、端的に)
スキルの起動は2パターン
スキルには「自動起動」と「手動起動」の2つの動き方があります。
通常は、ユーザーの言葉とスキルのdescriptionが一致したとき、Claudeが「これだな」と判断して自動で呼び出してくれます。
一方、ファイルの移動・削除など取り消しが難しい作業は、勝手に起動されると困る場面もあります。
引数: コマンドに情報を添えて渡す
「メールの下書きを作るスキル」を作ったとして、毎回件名が違う場合はどうすればいいでしょうか。
そのたびにスキルを書き直すのは面倒です。
そこで使うのが「引数(ひきすう)」です。
引数とは、コマンドを呼び出すときに一緒に渡す追加情報のことです。
メールの下書きをするためのスキルを作りたいと考えたとします。
メール本文は自動生成してもらうとして、メールのタイトルのみ毎回任意のタイトルを指定したいといった場合、スキルを手動実行させるタイミングでタイトルを渡すことが可能です。
スキル内に$ARGUMENTS という変数を書いておくと、コマンドの後ろに入力した文字をそのまま受け取ることができます。
たとえばClaude Codeのチャット画面で/draft-email 請求書送付のご連絡 と入力すると、$ARGUMENTの部分に引数で設定している「請求書送付のご連絡」が件名の入った状態でメールの下書きが生成されます。
---
name: draft-email
description: 指定した件名でビジネスメールの下書きを作る
---
以下の件名でビジネスメールの下書きを作成してください。
件名:$ARGUMENTS
- 文体:丁寧なビジネス文体(です・ます調)
- 本文は3段落以内
- 全体で300字前後
自動起動オフ : 勝手に動かれると困るスキルに鍵をかける
スキルには「自動起動」と「手動起動」の2つの動き方があります。
通常は、ユーザーの言葉とスキルのdescriptionが一致したとき、Claudeが「これだな」と判断して自動で呼び出してくれます。
一方、ファイルの移動・削除など取り消しが難しい作業は、勝手に起動されると困る場面もあります。
Claudeがスキルを自動起動しないようにしたい場合は、スキルのフロントマターに disable-model-invocation: true を追加しておきましょう。
この設定を入れると自動起動がオフになり、/スキル名 と自分で明示的に入力したときだけ動くようになります。
プラグインで外部ツールとつなぐ
Claude CodeにはMCP(Model Context Protocol)という、外部ツールとAIをつなぐ通信規格があります。
GmailやGoogleドライブ、SlackなどをClaude Codeに接続する仕組みはこのMCPによって実現しています。

プラグインは、そのMCPサーバーの設定やスキル・フックなどをひとまとめにして配布・インストールできる「拡張機能パック」です。
スキルが自分で作るカスタムコマンドなら、プラグインは他の人が作った機能パックに近いイメージです。
デスクトップアプリの設定画面から選んでオンにするだけで追加でき、コードの知識は不要です。
デスクトップ版とCLI版で利用できます。
プラグインを追加すると、そのプラグインが提供するスラッシュコマンドが増えます。
さらに、スキルからプラグインの機能を呼び出す構成も作ることができます。
たとえばGmailとGoogleカレンダーのプラグインを入れた上で、以下のようなスキルを作ってみるとします。
---
name: morning-check
description: 朝の業務開始時に情報をまとめる。「今日の確認」「朝のチェック」などと言われたときに使う。
---
以下を順番に確認し、箇条書きでまとめてください。
1. 未読メールの確認:今日中に対応が必要なメールを優先度順に最大3件抽出する
2. カレンダーの確認:本日の予定を時系列で一覧にする
3. 昨日の持ち越し確認:前日に未完了だった作業があれば報告する
最後に「今日の優先タスク」を3点にまとめて提示してください。
nameで名付けたスキル名である/morning-check を呼び出すだけで、メール・予定・昨日の積み残しが一覧で確認できるようになります。
外部ツールとの連携はプラグインで。
自分の業務フローはスキルで。
この組み合わせが、Claude Codeを業務ツールとして本格活用するときの基本パターンです。
まとめ
本記事では、スラッシュコマンド・スキル・CLAUDE.md・プラグインについて解説をしました。
これらをうまく使うと、Claude Codeは使えば使うほどあなたの業務に最適化されていきます。
シーンに応じて機能を使いこなすことで、もっと便利にClaude Codeを活用できることをお伝えできたでしょうか。
ここにまとめたのはほんの一部で、Claude Codeは日々アップデートが続いており、新しい機能や仕様変更も頻繁に起きています。
公式ドキュメントやリリースノートを定期的にチェックして、最新の情報をキャッチアップしていくことも、使いこなす上での大切な習慣です。


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